ラグーナ出版ブログ:2024年7月16日「新聞配達の思い出」

こんにちは。編集部の深水です。

今日は、若い頃に経験した新聞配達の話をご紹介します。18歳から19歳にかけて、福岡で一人暮らしをしていた頃、新聞配達をしていました。生活費の足しにするためにはじめましたが、当時の私は極度の人見知りで、一人でもくもくとする仕事を選びました。

福岡で一番の部数のある西日本新聞、毎朝3時過ぎに起床し、約200件の家を自転車で回りました。近所の販売所で新聞の束を受け取ると、専用の自転車のカゴに積み、配達します。雨の日は新聞をビニールに入れたり、また、広告を挟んだりする作業がありました。

その夏、福岡は大型の台風に見舞われましたが、新聞配達に休みはありません。強風と豪雨の中、地面を這うようにして、配達したことを覚えています。

販売所の所長は面倒見のいい方で、私と、他の二人の高校生のアルバイト生をバーベキューのイベントや、知人のカラオケスナックに連れていってくれることもありました。カラオケスナックでは、飲酒はもちろんしませんでしたが、カラオケを数曲歌いました。それも良い思い出です。仕事に不満はありませんでしたが、いつまでも人見知りで通すわけにはいかない、接客のアルバイトをしようと思い立ち、その年度末に新聞配達は辞めました。

私がいた頃、所長は大病を患い、手術をして、げっそりと痩せてしまいました。当時、60歳前後だったので、現在もご健在かどうかはわかりませんが、寝坊して、電話で起こされたことなど、思い出はつきません。

30年以上過ぎた今、私たちアルバイト生にも優しく接してくれたその人柄を時々思い出します。1年にも満たない経験でしたが、私の人生の大切な記憶です。

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