株式会社ラグーナ出版設立15周年のご挨拶

代表取締役  会長  森越 まや ご挨拶


皆様、いつも変わらぬご支援を誠にありがとうございます。
本日、ラグーナ出版は設立15年を迎えます。これもひとえに支えてくださる皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
15年という節目にあたり、もう一度原点に戻る時期と感じています。「体験を言葉に変えて生きる力にしよう」と、精神科病院の中で言葉を集めることから私たちの活動が始まりました。
同じ頃、イタリアでも北の町トレントから「共に言葉を探そう」という運動が大きく広がりました。「自分の言葉を発見することは、自分自身を見つけること」という思いから、「輪になって座り、何を話してもいい場」である「再発見された言葉たち」の集いが生まれたのです。
昨年のローマ大会にはラグーナ出版もオンラインで参加し、歌あり、涙ありの感動の時間を共有することができました。これからもイタリアに学び、日本の地域精神医療の中で私たちができることは何かを考えていきたいと思います。

弊社刊行誌『シナプスの笑い』は次号で50号を迎えます。創刊以来、入院中の患者さん方が全国からたくさんの作品を寄せてくださいます。「自分の言葉を見つけて多くの人に伝えてほしい」。これが私たちの願いです。名作『風の歌を聴きながら』も、投稿作品から生まれました。この本が中井久夫先生とのご縁を結んでくれました。私たちにかけがえのない多くのものを与えてくださった中井先生は、残念なことに昨年ご逝去されましたが、先生の言葉や思いを大切に守り続け、勇気や希望を届けていきたいです。

これからのラグーナにどんなことができるでしょうか。近くても遠くても、いつも皆さまと共にありたいです。皆様お一人おひとりと出会えた幸運を力に、より多くの方とつながっていけることを願います。今後とも何とぞよろしくお願いいたします。


LAGUNA NEWSLetterも是非お読みください。

 

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