【好評予約受付中】シナプスの笑い Vol.58

シナプスの笑い Vol.58

精神障がい体験者がつくる心の処方箋


無理に人並みを心掛ける必要はない/中井久夫・著作より

メインの特集は、「強迫性障害ってなんですか?」。20年の間、強迫性障害とともに生きてきた漫画家のつくしゆかさんと共に、苦しめられた症状やその対処法、回復のヒントなどを学ぶ。今回は、昨年10月に刊行されたつくしさんのエッセイ漫画(『強迫性障害とともに生きてみた。』ラグーナ出版)から、不安の象徴〝ハックン″と共存する〝つくしさん″のイラストも登場。「回復の30のヒント」など、同じ病に苦しむ方だけでなく、不安を抱えるすべての人に寄り添える内容なので、ぜひ続きは漫画を買って楽しんでほしい。

サブ特集は前号に続き、令和6年4月に開催された精神医療保健シンポジウム「再発見される言葉たち 日伊大会 第1回」の注目コンテンツを、連載シリーズで紹介。今回は、家族・ボランティア代表のジョヴァンニ・フィオーリ氏の講演を収録。元気に活動していた子どもが突然、心の病を発症したら? 家族はどうしたらいいの? 絶望の中から手探りで光をたどり、子どもと共に学びながら、回復への道のりを歩んだプロセスを紹介する。どっしりと揺らがない、愛に満ちた語りは、同じ思いの家族に大きな力となるだろう。

「文学と精神」は、パウロ・コエーリョの『ベロニカは死ぬことにした』を読み解く。著者自身も3度の精神病院の入院経験があり、精神病院と一般社会との境界線を問い直す一冊だ。主人公は退屈な日常に嫌気が差し、死を選ぶが、運ばれた精神病院の中で“生”を実感できるものを見つけ出し、再び人生を取り戻していく。本の中では、精神病院は狂気の隔離施設ではなく、社会の抑圧的な正常性から逃れ、自分自身でいられるドラマチックな場所として描かれる。そこを抜け出し、退屈な正常社会でも、他人と異なる固有の生を見出し、自分らしく生きていくこと。人生の本質を描き出す物語、ぜひ読んでみて。

「座談会」は、フランスのラ・ボルド病院で「制度による精神療法」を研修した、作業療法士の橋本和樹氏をお迎えした。「制度による精神療法」をわかりやすく解説してもらい、日本でできること、考え方の転換やヒントなどを探った。

「心と体に優しいレシピ」は、「麻婆豆腐・油そば風」。ピリッと辛い麻婆豆腐と麺がうまく絡み合い、特別な味わいに。寒い季節に大満足の一品、ぜひお試しあれ。

他、入院患者や地域で暮らす当事者・家族・支援者らの投稿作品など、全国から集まった253作品から幾つかを厳選し、掲載。それぞれの状況で生まれた言葉は、きっと元気をくれます!

編集/ラグーナ出版
A5判・並製本A5判並製 128頁  
ISBN978-4-910372-48-8C0093
定価800円(本体727円+税) 2026年2月20日刊行

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内容



特集「強迫性障害」ってなんですか?
特別企画 ファーレアッシエーメ~一緒に考え、行動しよう~
「再発見される言葉たち」日伊大会 第1回 講演録⑤
家族・ボランティア代表ジョヴァンニ・フィオーリ氏の講演を収録。

特集 コラボ企画「再発見される言葉たち」大会報告第2回
日本ネットワーク事務局&アウトリーチ研修委員会

連載 文学と精神 「ポジティブな狂気」へパウロ・コエーリョ『ベロニカは死ぬことにした』鈴木優作

座談会 フランスの「制度による精神療法」を紐解く
フランスの「ラ・ボルド病院」で研修を行った、作業療法士の橋本和樹氏と精神医療の未来について語る。

連載 医療福祉を愛する人たち
作業療法士の早川佳乃さん(三重県)

連載 探求 統合失調症とはどんな病気か?
中井久夫を患者の視点から読み解く「ふわふわとほぐす」

連載 字解 漢字の語源から精神文化を探る「 食」について 山本史也
連載 体と心に優しいレシピ 「麻婆豆腐・油そば風」 土井和子

連載 ショットの世界 竜人
※その他投稿作品 全国から集まった253作品から厳選し、掲載。


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