ラグーナ出版ブログ:2024年7月8日「名前を呼ばれる喜び」

はじめまして。6月に入職しました、営業部の亀仙人です。
これからよろしくお願いします。

私には91歳を迎えた認知症の祖母がいます。
祖母は4、5年前ぐらいから家族の名前が分からなくなってしまい、私たちのことを「お兄さん」や「お姉さん」と呼びます。
名前を呼ばれなくなった時期は、とてもショックで悲しくなったことを今でも覚えています。そして、もう二度と名前を呼ばれることはないんだろうなぁと思っていました。
しかし、先日奇跡が起こったんです!
いつものようにデイサービスから帰宅した祖母を、玄関で「おかえり」と出迎えました。
すると、どうでしょう?
祖母の口から、2回も私の名前が呼ばれたんです。
耳を疑ってしまうほどに、嘘か誠かと今起こっている現実に戸惑うほどに、それはそれはとても驚きました。そして、祖母が私の名前を再び呼んでくれたことをとても嬉しく思いました。
その後はまた名前を呼ばれることはないですが、祖母の脳のどこか奥底には私の名前がしっかり刻まれていて、愛されているんだなぁと思えた出来事でした。
喜びで溢れたこの日の出来事は私にとっての宝物です。
だからこそ、今までよりももっと祖母を大切にしつつ、日々の介護にあたりたいなぁと思います。
1日でも多く、愛する祖母の笑顔がみられますように、願いを込めて。

 

 

関連記事


TOP
TOP