短歌にこめられた、氣持ちを前向きにさせる現役医師の温かなまなざし
患者に寄り添いながら、人、旅、自然をこよなく愛する現役医師が贈る人生短歌。
日常の言葉で語りかける独自のスタイルで詠った3500首以上の歌は、ささいな気付きこそが、生活に、気持ちに大きな変化をもたらしてくれることに気付かせてくれます。
命、病気、心といった人間としてのありよう、感謝、気付き、褒める、執着といった感情の諸相、力関係、時間、仕事、掃除といった生活の局面を、穏やかに温かに詠い上げます。
あなたを前向きにする歌がきっとみつかります。
『病んでみて 患者の気持ち実感し 「人間」となる お医者も居たよ』
(略)
私はしばらく前より色々な本を読み、その内容を自分なりに理解し、短歌に詠んできました。今回それらを項目別にまとめ、本にしてみることにしました。色んな人の思いがひとつのテーマのもとに並んでいますので、面白いものが出来たのではないかと思っています。短歌は簡潔な描写なので、読む人が自分の経験に照らし合わせながら、自由に思いを膨らませて楽しんでくれれば本望です。
(略)
この本が何か読む人に、生きるヒントを提供できるなら、それに勝る喜びはありません。なお、私は氣の字を使っていますが、この字の米は四方八方にあまねく広がるさまをあらわしています。気の字のメだと氣を留めることを意味するので、本来の意味を正しくあらわせないと藤平光一氏に教わりました。
(略)
新野 順
1957年生まれ。1983年長崎大学医学部卒業後、長崎大学付属病院放射線科入局。同病院及び関連病院勤務を経て、1990年大隅鹿屋病院就職。2002年より鹿児島徳洲会病院勤務、放射線科医長。
趣味はピアノ、音楽鑑賞、囲碁、旅、ブログ(dougamoriの航海日記)。現在は致知出版社の月刊誌「致知」愛読者の会である、薩摩隼人木鶏クラブの一員として、自己研鑽に励んでいる。塔短歌会会員。
はじめに
第一章 喜ぶ
第二章 頑張る
第三章 動く
第四章 学ぶ
第五章 交わり
第六章 心
第七章 経験
第八章 時の流れ
第九章 自分
第十章 人と体
第十一章 暮らし
四六判(128×188ミリ)
/ 320頁
定価(本体1500円+税)
ISBN 978-4-904380
-49-9 C0092
2016年5月10日発行
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