シナプスの笑い vol.8

A5判(148×210ミリ)
128頁
定価  (本体762円+税)
ISBN 1883-0374
2009年5月21日発行

「シナプスの笑い vol.8」
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シナプスの笑い Vol.8

特集では、想田和弘監督の映画『精神』を取り上げます。精神科クリニック「こらーる岡山」を舞台に、精神疾患の当事者とそれを取り巻く人々が織り成す世界をつぶさに観察したドキュメンタリーで、数々の映画祭で賞を獲得しました。小社代表による映画評と、映画に登場する菅野直彦氏と未咲氏の詩を掲載しました。
座談会のテーマは「精神病体験における自信について」です。自信を失いやすい病といえる精神疾患。能力の低下やマイナス思考に悩まされつつ、どう対処すれば少しずつでも自信を回復することができるかを話し合います。
連続二話掲載の投稿「障害者家族体験記」は、「精神障がい者の妻と職親兼ねて四十年」の第一話です。育児ノイローゼから統合失調症を発症した妻と子ども二人を抱え、妻の両親の助けも得ながら、家族会を立ち上げるなど生きるために奮闘する姿が描かれます。

内  容

特集・企画

映画 「精神」
本映画は、精神科クリニック「こらーる岡山」を舞台に、心の病を患う当事者、医師、ホームヘルパー、ボランティアなどが複雑に織り成す世界をつぶさに観察したドキュメンタリー。
「精神のなかの精神」と題して映画評を掲載。映画に登場する菅野直彦氏と美咲氏による詩を掲載。

「精神病体験における自信について」
精神病体験者や医療関係者が集い、精神病を患うことによる挫折感や全能感、回復とともにはたらく自制心について語る。

「自信の人」
「自」「信」という文字の字源について文字文化研究所特別講師山本史也氏が解説。「自」の字はもと鼻を表す形であった。「信」は、「言」に「人」偏を加える形。人が神に誓いを立てて、信誠を尽くすことをいう。

「変だな…と思った時に」
第二回は保健所をQ&A式で取材。同センターはひきこもりなど心に問題を抱えている方々が利用し、電話予約を受け付けている。

「禁パチへの文集」
パチンコ依存症から立ち直る決意を描く。

「JDの映画評」
精神病院保護室での体験を描く、映画「クワイエットルームにようこそ」を取り上げる

「ノンフィクション精神科事典」
「患者」「回復」「カウンセリング」「家族」「寛解」「看護師」「感情」「葛藤」「感動」「仮説」を解説。

連載・投稿

「デットエンド」
死線をさまよう兵士の物語。

「生きる」
新社会人としての志をさわやかに表現。

「星のかなたへ・山の向こうに」
家族について想いが描かれた詩。

「恋の園で」
最終話。体が不自由になった主人公と病院で出会った精神病の女性とのラブロマンス。

「深海魚物語」
タクシーの運転手になった主人公のさまざまなお客との出会いが漫画で描かれている。

「れんげを摘む日」
第四回。男から聞かされる前世。自分自身で忘却を選んだと告げられた主人公は苦悩する。

「精神障がい者の妻と職親を兼ねて四十年」
お見合いで結婚した男性が育児ノイローゼで統合失調症を患ってしまった妻と子どもとともに生きるため奮闘する様子が語られている。

投稿作品解説

作品名:「座談会:精神病体験における自信について」 「映画 『精神』 」

座談会に参加して、精神病が原因なのか唐突に万能感にとらわれたことを思い出しました。その後、病気の回復とともに挫折を味わいましたが、自分のいたらない部分を反省し、コツコツ働いたり努力することで少しづつ真の自信を培っていこうと思いました。
映画「精神」は、精神病を患う人々を真正面から撮ったドキュメンタリー。精神病体験者の飾らず媚びず自分や病気について語る姿が印象的でした。映画に登場する菅野氏の詩からは、苦しみの中から生まれた人に対する優しさが感じられます。

目 次

第Ⅰ部 特集
1  映画『精神』想田和弘監督/『精神』のなかの「精神」(川畑善博)
詩集  心  苦しみ/動かなくなった左手/土の中/裁き/マザーテレサの名刺/祈り/今/時計Ⅰ/時計Ⅱ(菅野直彦)
詩:サボテン(美咲)
2  自信について
座談会:精神病体験における自信について
字解  自信の人(山本史也)
3  記事  精神保健風刺ふれあい交流会開催さる(四元)

第Ⅱ部 連載
短編小説:「デッドエンド」「生きる」(竜人)
詩:星のかなたへ/山の向こうに(石橋勝)
小説:「恋の園で」(稲岡里美)
漫画:深海魚物語~タクシー運転手編~(鶴丸"深海魚" 宣大)
小説:イマココまで千年の旅が始まる「れんげを摘む日」(中原初音)

第Ⅲ部 企画
体験者がゆく!変だなと思った時に-保健所編-
禁パチへの文集(乏ちゃん)(マッチャン)
JDの映画評とつぶやきコーナー(JD)
ノンフィクション精神科事典[体験者版]  か
なぞかけ(鵜滑稽)

第Ⅳ部  投稿
家族体験記  精神障がい者の妻と職親を兼ねて四十年(M・N)
体験記  -外泊-(山中啓之)/病気と私(秋夫)/幻聴・妄想とともに生きて-私の対処法-(島原保)/-精神障害分野にもっと理解を-(内山潤一)
小説:「何もない部屋」(ジョン濱田)/「最高の喜び」(必殺仕事人)/「青島」(松はなこ)
シナリオ  感佩の汗(小田好一)
短歌:(東瀬戸サダエ)
俳句:(池ノ上弘)(飯山覺)
詩:携帯電話(ゆめびと)/新たな旅立ち/小さな春と大きな春/はじめの一歩(ちょっこ。)/レモンバター/固形プラクティスク/ほどこされた日常(雪時)/四角いコンクリートの壁/ああ…退屈(木場茂信)/がんばれ(ウナム)/空(HiDe)/"Kizuna"(ヴォーグ)/いいたい事が沢山(キャノピー)/覚醒の中(玲子)

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