シナプスの笑い Vol.7

シナプスの笑い Vol.7

¥838

特集は「親しくなること」です。親しくなるとはどういうことなのか、座談会で話し合います。どんな人に親しみを感じるのか、病前病後で親しさの感覚は変わったのか。精神科医の神田橋條治先生にもお話をうかがい、親しくなるほど情報量が増えて脳の処理に負荷がかかるため、人とは一定の距離を保つ生き方が有用とのアドバイスをいただきました。
精神障がい者の交流と社会参加を目的として開催された「友愛フェスティバル」における体験者発表も収録しました。さまざまな症状を抱える当事者、家族の方々が、自らの体験を率直に語ってくれました。
投稿は、短い文章のなかに、内に秘められた苦悩を凝縮して表現した体験記三編を掲載。エッセイ「千の風になって」は、それぞれ精神と身体に障がいを抱えた二人の、淡くて短かった老いらくの恋の物語です。

再入荷のお知らせを希望する

年齢確認

再入荷されましたら、登録したメールアドレス宛にお知らせします。

メールアドレス

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「lagunapublishing.co.jp」を許可するように設定してください。

再入荷のお知らせを希望する

再入荷のお知らせを受け付けました。

ご記入いただいたメールアドレス宛に確認メールをお送りしておりますので、ご確認ください。
メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
通知受信時に、メールサーバー容量がオーバーしているなどの理由で受信できない場合がございます。ご確認ください。

折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「lagunapublishing.co.jp」を許可するように設定してください。

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※別途送料がかかります。送料を確認する

送料・配送方法について

この商品の送料・配送方法は下記のとおりです。

  • 送料

    送料

    全国一律 ¥200
通報する

A5判(148×210ミリ)
128頁
定価 (本体762円+税)
ISBN 1883-0374
2009年1月17日発行

年間定期購読はこちらから
https://lagunajapan.official.ec/items/38597142

内 容

特集・企画

「親しくなること」
まずは精神科医神田橋條治氏を訪ねて、精神障がい体験者の親しさについて取材。「親しくなればなるほど情報量が増えるので、人と一定の距離を保つ生き方が有用」と神田橋氏は語る。
このテーマで精神障害体験者4人と医師・PSWが参加して座談会が開かれた。精神病以前と以後の親しさの感覚の違いについてや友達関係で悩んだ頃の思い出などを語り合う。
文字文化研究所特別講師 山本史也氏が、「親」「新」「和」などの漢字の字源について解説。たとえば「親」は、その神位に拝して、親しく接見する人の姿を写す。漢字から「親しみ」の本質をうかがう。

「友愛フェスティバル」
鹿児島県精神障害者家族会連合会主催のイベント。約700人の精神障がい者やそのご家族、ボランティアが参加した。さまざまな催し物があり、精神病体験者や家族会の方の体験発表も行われた。その精神病と格闘する道のりを収録。

「変だな…と思った時に」
心の病になりかけた時にサポートしてくれる主な機関を紹介している。

「禁パチへの文集」
パチンコ依存症になってしまった乏ちゃんの苦しみの中から生まれた反省文。

「JDの映画評」
映画「イン・ザ・プール」を紹介。おかしな精神病医師の活躍を描く。

「ノンフィクション精神科辞典」
「お」のつく言葉をピックアップ。
「おかしい」とは視点を変えれば社会のことかもしれない。
「思い出」はかけがえのないもの。
「おそろしい」ことに自分なりの対処法を見つけよう。
「音」は様々な形で現れる。
「おとなしい」とは処世術なのかもしれない。
「お告げ」に自分の人生を左右することを委ねてはいけない。
親切にされすぎると「負い目」を感じる。
「おちつき」は睡眠と深い関係をもっており回復の指標となる。
常に向上心を持って自己を高めていけば「おもしろい」自分を手に入れることができる。

連載・投稿

「恋の園で」
短編恋愛小説。第一話は、交通事故にあって足が不自由になってしまった男のその後を描く。

「深海魚物語」
入院から精神病回復までを漫画でユーモラスに描く。

「れんげを摘む日」
第三話、主人公は目の前で見せられた男と女の光景にあらゆる想念が脳裏を巡る。

「アジラル」
宇宙の星の音と森と人魚のお話。

「虚数を生きる一数学教師の肖像」
統合失調症の妄想に悩むある数学教師が、精神病を数式で捉えたユニークなエッセイ。

「千の風になって」
プールサイドで生まれた淡い恋心。自伝エッセイ。

投稿作品解説

作品名:「友愛フェスティバル」 「千の風になって」

平成20年10月2日鹿児島市民文化ホールにて精神障害者の交流と社会参加を目的として友愛フェスティバルが催されました。初めて参加しましたが、大盛況でした。演奏や、物品販売で人と交流を深める良い機会だったと思います。幻聴が寂しさを慰めてくれたこともありました。今は、精神病の負の部分を強みに変えたいです。
エッセイ「千の風になって」は六十を過ぎた男女の心の交流を描いたもの。病を抱えつつも、「卑屈になることはない。いろんな人でこの世は成り立っている。それぞれ頑張って生きればよい」との言葉に深く共感します。

目 次

第Ⅰ部 特集
1 親しくなること
神田橋條治先生を訪ねて(竜人)
座談会 親しくなること
親しみの本質(山本史也)
2 友愛フェスティバル開かる!(柳元)
体験者発表 周囲に支えられて(松崎玲子)/変だなと思ってから現在(白鳩)/精神障害のこれから(上野隆二)/安心して暮らせる環境づくりのために、私達は…(川崎義治)

第Ⅱ部 連載
小説:「恋の園で」(稲岡里美)
漫画:深海魚物語(鶴丸"深海魚"宣大)
小説:イマココまで千年の旅が始まる「れんげを摘む日」(中原初音)
小説:音と森と人魚の物語「アジラル」(竜人)
エッセイ:父の死がわたしに伝えたかったこと 虚数を生きる一教師の肖像(T・Y)

第Ⅲ部 企画
変だなと思ったときに…
禁パチへの文集(乏ちゃん)
JDの映画評とつぶやきコーナー(JD)
ノンフィクション精神科事典[体験者版] お
なぞかけ(鵜滑稽)

第Ⅳ部 投稿
体験記:-声とともに生きて-(はじめの一歩)/体験記-今日を生きて明日がある-(愛の旅人)/体験記:-病と私-(秋夫)
エッセイ:-千の風になって-(東瀬戸サダエ)
短歌:(東瀬戸サダエ)
俳句:(池之上弘)
詩:正直に(心鈴)/イイコワルイコ(ゆめびと)/意地(安藤菫)/冬/聖夜(木場茂信)/トマトの皮(雪時)