シナプスの笑い Vol.21

シナプスの笑い Vol.21

¥838

「これからの精神科病院」では、工藤潤一郎精神科医が、自らの病院勤務を振り返りながら、現在、精神科病院で問題となっている長期入院について語ります。
また、当事者発信のリカバリープログラムとして注目されているWRAP(ラップ)をご紹介します。WRAPとは日本語で「元気回復行動プラン」と訳され、当事者による当事者のための活動です。ファシリテーターの方にお話をうかがいます。

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A5判(148×210ミリ)
128頁
定価 (本体762円+税)
ISBN 978-4-904380-27-7 C0093
2013年10月10日発行

年間定期購読はこちらから
https://lagunajapan.official.ec/items/38597142

内 容

連載

第二回 これからの精神科病院 -入院体験者、精神科医が語る未来の形
「患者さんのそばで過ごそう」をモットーとする工藤潤一郎精神科医が、自らの病院勤務を振り返りながら、現在、精神科病院で問題である「長期入院」について語る。入院経験者、および現在入院中の方々との対話を通して、「私たちがわずかでも希望を持ちながら生活していけるように、今できることは何だろうか」を考えていく。
福島便り『あなたに会いたい。あなたに伝えたい。』 ~浪江町全町避難のかたすみで~
震災時看護師はどんな思いのなかで看護にあたっていたのかを、現場の第一線で看護にあった伏見香代保健師が語る。その時出会った方は今どうしているのだろうか?困難を乗り越え、人へのいたわりに満ちた現地の声を伝える。

WRAP ~精神的困難を持った当事者発信のリカバリープログラム~
WRAP(ラップ)とは日本語で「元気回復行動プラン」と訳され、当事者による当事者のための活動が盛んになっている。ファシリテーターとして活躍している北しおりさんがWRAPの魅力について語る。

第9回 「Mind Matters」の紹介
オーストラリアでは中学・学校の授業のなかで、こころの健康の問題に取り組んでいる。精神の病気の知識と対処法を伝え、友人がもし病気になったらどう接するかを話し合う。今回は統合失調症についての授業を掲載。

短編小説 「精神科ワールド ビューティフル ニュウイン・デイ」
ある日、自分を呪う声が聞こえて世界が変わり、時空が乱れたなかを生きる男。病院に入院し江戸時代の蔵のような部屋に閉じ込められた男の運命は? 実体験の感覚から生み出された短編小説。

「壁の向こう側」(最終話)
精神科病院退院後、都会で独り暮らしを始めた綾。田舎に残った母は寂しさを感じつつも娘の作家になる夢を応援する決意をする。綾は都会という新しい場所で充実した生活を送っていた。働きながら書いた小説を出版社に応募する日々。そんなとき一本の電話が入る…。実話に基づいた物語の感動の最終話。

第2話 白百合の君へ
精神科病院に入院した葵。母の死を自分の罪と感じ深く悲しむ。死者の声が聞こえるのに聞こえなくなったとうそをついて退院。死者の魂を吸い上げるゴマフアザラシとは? 精霊たちの待つ島へ父と帰郷し、回復のための静かな時間が流れていく。

漫画「風の歌を聴きながら」
第9話。六十代になり、体力作りのためプールに通い始めたサダエ。足が不自由な水木という男性と趣味の短歌を通じて親しくなる。障がいがありながら前向きな水木さんに淡い恋心を抱いたサダエ。老春の行方は…。

漫画「サバイバーズ・ミッション」
主人公・友子は母と一緒に教師に相談するが、「いじめられる側に問題があるのでは」と指摘される。そこで友子がとった行動とは? 作者の実体験に基づき「いじめ」を正面から捉えた漫画の第4話。

編集部から

心の病気になって途方に暮れたとき、私はいかに生き抜いたか
統合失調症のある10名の弊社社員が、診断を受けて途方に暮れたとき、いかに生き抜いたかをそれぞれ語る。今、病気になってどうして良いか分からない本人、家族、友人におすすめ。

座談会「医療スタッフ」という存在
こころの病気の治療には、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士(PSW)、心理士など様々なスタッフが関わっている。こころの病と診断されたとき、患者にとって医療スタッフはどのような存在なのか。求められる「医療スタッフ像」を職種ごとに探っていく。

投稿作品解説

作品名:「ラベルがべたべた貼られた標本」

私は1992年と翌年に精神病の急性期を体験しました。
それまでとそのあとの、本人の側から眺めた生活史を、標本という鍵言葉を使いながら書いてみました。
記載というよりは素人による文章に過ぎないものですが、本人の選んだ言葉によってそれらは書かれています。
病気そのもののことよりも、病気と縁のあった人間のほうのことが伝わればよかれと思って書きました。
極私的なことで、一般化などはもちろんできないのですが、一人の人のことを通してそれぞれの読み手の方に自由にものを考えてもらう手がかりになればと思っています。

目 次

第Ⅰ部 連載
第二回 これからの精神科病院 -入院体験者、精神科医が語る未来の形-
福島便り第五回 『あなたに会いたい。あなたに伝えたい。』 ~浪江町全町避難のかたすみで~
WARP -精神的困難を持った当事者発信のリカバリープログラム-
『Mind Matters』の紹介
短編小説:「精神科ワールド ビューティフルニュウイン・デイ」
小説:「壁の向こう側」 最終話
小説:「白百合の君へ」 第二話
漫画:「風の歌を聴きながら」 第九話
漫画:「サバイバーズ・ミッション」 第四話

第Ⅱ部 投稿
体験記:球根
エッセイ:焼き鳥屋のお兄さんと自分の仕事
エッセイ:モーツァルトをどうぞ
エッセイ:共育
詩歌:統合失調症
詩歌:勇気
詩歌:心はたんぽぽの花
詩歌:KUKAN ~ 苦難
詩歌:家族
詩歌:新たなる魂の時代
詩歌:シャングリラ
俳句/イラスト
第Ⅲ部 編集部から
心の病気になって途方に暮れたとき 私はいかに生き抜いたか
座談会:「医療スタッフ」という存在
就労支援の現場から
正誤表
書評:「こんなとき私はどうしてきたか」 中井 久夫 著

巻末資料
精神保健福祉センター一覧